ニューロープでは、ソーシャル上のファッションスナップをファッションAIで分析し、トレンドデータを提供しています。前回は2019年の人気カラーや色×柄などアイテムの組み合わせついてご紹介させていただきましたが、今回は52週のトレンド推移や気温による変化について見えたことをお伝えします。
Contents
調査概要
- 調査期間: 2019年1月~2019年12月
- 対象サンプル数: 約3万枚
- 調査手法:SNS上のファッションスナップをニューロープのファッションAIにて解析。約600種類の色・柄・シルエット・素材などのタグを付与・分析。
52週におけるファッションタグの出現傾向
1年間、52週の時系列変化を追ってみました。x軸が1月~12月の52週、y軸がrecord(タグの出現回数)です。
チェック
チェックは、1年をかけて少し減少傾向ですが、record(タグの出現回数)が多く、比較的安定しているといえます。
グレンチェック
チェックの中のひとつ、千鳥格子などの細かい格子を組み合わせたグレンチェックはどうでしょうか。
週によって出現回数に差はあるものの、大きな傾向としては寒い時期を中心に着用されています。
サロペット
次にサロペットです。
作業着風のオーバーオールより、デザイン性が高く肩紐部分が長いものをサロペットとしています。
5月~9月と一般的に半袖を着る時期に人気となっていました。
ノースリーブ
ノースリーブは、5月頃から徐々に出現頻度が高まり、7月にピークを迎えていました。
レオパード
レオパードは、いわゆるヒョウ柄です。
多少の上下はありますが、通年を通して平均的に着用されていました。
チュール
チュールとは、ウェディングドレスやベールに使われるようなレースの布を指します。
2019年後半にかけて緩やかに減少傾向にあるようです。今後の動きが気になります。
気温とファッションタグの出現頻度
気温とタグの出現傾向に注目してみました。気温は東京の1日の平均気温にしています。
スウェット
スウェットは、10度以下と寒い時期に人気ですが、真夏日以外であれば一定数着られています。
フリルブラウス
フリルブラウスは、20度台を中心に着用されていました。
ニット帽
ニット帽は10度以下と寒い時期に人気ですが、暑すぎなければ暖かい時期にも着用されていました。
パープル
色と気温について見てみました。
パープルは、10度以下と寒い時期に出現数が高まる傾向となっていました。
レオパード
レオパードは、10~15度の間に一度落ち込み、5~10度、15~25度がボリュームゾーンとなっていました。
今回は、SNS上のファッション画像を分析をしましたが、店舗などにカメラを設置し来店客の服装を分析したり、店舗スタッフのスタイリング画像のみ分析するなど、分析対象を変えることでまた違った結果が出てくるかと思います。ソーシャルデータ(世の中)と特定ブランドのトレンドを比較してみるのも面白いかもしれませんね。
SNSのスナップ3万枚をファッションAIが解析! – ブラックは柄ものと合わせにくい / スウェットトップスにはスキニーパンツ
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