「欠品による売り逃し」を「他商品の販売機会」に転換する “画像検索” 活用法

Pocket

「買おうと思ったアイテムのカラー×サイズが売り切れていた」という消費者サイドの失望は、裏を返すと「特定の品番に人気が集まってすぐに売り切れ→機会損失してしまう」という企業側の大きな課題でもあります。

実店舗であれば店員さんが似た商品をスムーズにご案内することもできますが、ECサイトでも何か対策を取れないものでしょうか。

今回は、商品詳細ページやスタッフスナップページで該当商品が在庫切れだった場合、画像検索AIで代替商品の購入を促す施策をご紹介します。

欠品している商品詳細ページでの対策

アパレルでは「型番」単位で商品URLを用意することが一般的ですが、実際に販売をするのは「SKU」単位のため、消費者はカートに入れる直前で欠品に気付くことがあります。

最近では、再入荷をしたタイミングでユーザーに通知をしてくれる「再入荷メール」の機能もありますが、追加発注のリードタイム等の兼ね合いもあり、再入荷が叶わないことも多々。

画像検索で似寄り商品をスムーズに提案することで、人気商品への一極集中や、それに伴う売り逃しを解決します。

効果試算

欠品しているページのみに画像検索を導入した場合、平均的なCTRは「5%」です。

欠品している商品ページが月間50万回閲覧されている場合、在庫のある商品詳細ページへ月間で2万5千アクセスほど誘導することができるようになります。

  • 50万PV  ×  5%  =  25,000CT

スタッフスナップページでの欠品対策

スタッフスナップによるコーディネートコンテンツが有用であることは言わずもがな。

過去のコンテンツも閲覧されているものの、着用商品が品切れとなっていて購入に結びつかない問題があります。

このスタッフスナップを画像検索AIで解析し、在庫のある類似商品を表示することで商品詳細ページへの導線を強化することが可能になります。

着用アイテムにの特徴をAIが解析し、類似する商品を自動で表示

効果試算

弊社のファッションAI「#CBK scnnr」の画像検索をスタッフスナップページに導入した場合、平均的なCTRは「2%」程度となっております。

例えば、着用アイテムが売り切れている可能性が高い3か月以上前のスタッフスナップページのPV数が50万PV/月の場合、在庫のある商品詳細ページへ月間で1万アクセスほど誘導することができるようになります。

  • 50万PV  × 2% = 10,000CT

 

一度自社サイトで、着用アイテムの在庫が切れてる可能性が高い3か月以上前のスナップページや、欠品が発生している商品ページのPV数がどの程度あるのかを調べてみると良いでしょう。

想像以上に機会損失の影響が大きいことが判明するかもしれません。

ニューロープのファッションAI「#CBK scnnr」の画像検索

弊社では、ファッションに特化した人工知能「#CBK scnnr」を提供しています。スナップ画像や商品画像をAIが解析し、約600種類の色・柄・ディテイール情報を抽出。自動的に類似する商品を表示することが可能です。

画像検索の導入作業

  1. 商品フィードの連携(Google Merchant、リンクシェアのアイテムフィードのフォーマットに対応)
  2. 表示用スクリプトの設置(GTMから簡単に設定可能)

今回ご紹介したCTRはあくまで平均値です。画像検索はプラグインのデザインやページ内でのレイアウトによりCTRは変わります。A/Bテストやチューニングを重ね、効果を高めることも可能です。

 

関連リンク