ニューロープでは、SNS上のファッションスナップをファッションAIで分析し、トレンドデータを提供しています。今回は、集計したデータから2019年の人気カラーやアイテムの組み合わせついて見えたことをお届けします。
調査概要
- 調査期間: 2019年1月～2019年12月
- 対象サンプル数: 約3万枚
- 調査手法：SNS上のファッションスナップをニューロープのファッションAIにて解析。約600種類の色・柄・シルエット・素材などのタグを付与・分析。
ファッションの人気色 TOP10（2019年）
まずは、人気カラーのトップ10です。ブラックとホワイトはやはり強いです。
次にベージュ・グレー・ブラウンといった合わせやすい色が上位にきています。
色×柄
色と柄の相関性はどうでしょうか。柄物のアイテムを着る場合、何色を取り入れることが多いのかを分析しました。
上図は、x軸にカラー、y軸に柄のタグを置き、同時に出現する回数を表しています。薄い色ほどスコアが高く、一緒に着用されている傾向が高いと言えます。
これでは見にくいので、一部を抜粋してご紹介します。
ブラックはブルー、ベージュ、ホワイトと比べて全体的に色が濃くなっています。エスニック、ストライプ、ドット柄、花柄、その他にも幾何学、刺繍、ボタニカル、ペイズリーなどと着用される機会が少ない傾向にありました。
着回しの観点からすると、圧倒的人気No.1のブラックより、ブルー、ベージュ、ホワイトのほうが柄ものと合わせやすいようです。ちなみに、ブラックが合わせやすいのは迷彩で、無地は4色ともに同程度となっていました。
カテゴリ×素材
次に素材を軸に、一緒に着用されているアイテムを分析しました。x軸に素材、y軸にアイテムカテゴリのタグを置き、同時に出現する回数を集計しています。
この図もこのままでは見にくいので、いくつかの素材（赤文字）とよく一緒に着用されているアイテムをまとめました。
スウェットを着た場合、スキニーパンツにスニーカーまたはパンプスを履き、リュックやキャップを身に着けるスタイルが多いことがわかります。
また、ケーブルニットにはレースアップブーツとファーバッグ、リネンにはサンダルとカゴバック、パナマハットといったように季節が反映されているケースもあります。
チュールは、スカート以外にパンツのタグも出現していました。チュールスカートの下にパンツを重ね着している場合が影響していると考えられます。
ディテール×柄
最後にディテールと柄の関係性を分析してみました。x軸にディテイール、y軸に柄のタグを置き、同時に出現する回数を集計しています。
ディテールとは、商品の特徴を詳しく表すために使うタグの種類です。トップスであればVネックやボートネック、ボトムスであればダメージやストレートなどがあります。
今回は、シューズの特徴と洋服の柄の関係性に注目してみました。
アンクルストラップのサンダルを履いたときに、花柄の洋服を着る…エレガントなスタイルが想像されます。
このようなナレッジを活かし、例えばチェック柄の洋服を選んだ場合にAIが「シューズにはヒールを合わせてはどうですか？」とアドバイスすることで、ブランドはトレンドを反映したプロモーションを効率化でき、ユーザーはより洋服選びを楽しめるかもしれません。
次回は、気温の影響や52週の推移などについてお伝えします。
ニューロープでは、トレンド分析データ「#CBK forecast」や画像解析AI、スタイリングAIをご提供しております。ご質問やご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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